「幸せになってくださいね…
「幸せになってくださいね」
「私のことは忘れて」
「これでよかったんです、あなたのためには」
別れの事実より俺を打ちのめす言葉がこの世に三つもあるなんて知らなかったな
上司の反対を押し切って…
上司の反対を押し切って俺をあいしてくれたのに
別れのときの言い訳に上司の名前を出すんだな
性別交換アプリとかで…
性別交換アプリとかで本田さんの女性化の顔を見て「フツーに抱けるわ」って思うけどよくよく考えたら男のままでもフツーに抱けるわって気づいてしまうアーサーさん想像にたやすすぎない?
こんなに好きになるつもりなんて…
こんなに好きになるつもりなんてなかった
こんなに
傷つくつもりも苦しむつもりも悲しむつもりもなかった
惑わされるつもりも
没頭するつもりも
まさか東の小さな島なんかのために
失ってから気がついた…
失ってから気がついた
あなたが取るに足らないものだったこと
取るに足らないものこそが
私には大切だったこと
あなたを抜け殻にしたい…
あなたを抜け殻にしたい
(私を失ったことで、)
(あるいはあなたを捨て去るために)
甘い物がめちゃめちゃ好きだけど…
甘い物がめちゃめちゃ好きだけど加齢(?)であんまり食べられなくなって、アーサーさんに人気のぱへのお店につきあってもらい、一つのぱへを半分こして食べてるところを撮られて「付き合ってるやろこれ」とファンの間で話題になってなんかちょっと気まずくなるアイランドル
これまでもめちゃめちゃ距離感が近かったが、それが周りにどんな風に見えるかまではちっとも考えてなかったしまぐに
「恋を失うことと好意を失うことは…
「恋を失うことと好意を失うことは違う」
「深いな。誰の言葉?」
「1923年の私」
私の一番星はもうあの日の…
私の一番星はもうあの日の星空に紛れてしまった
流れ星のようなひとだったから…
流れ星のようなひとだったから
私の願いを夢みたいに叶えて
跡形もなく消えてしまったのだ
「えちえちってなに?…
「えちえちってなに?」
「えーと…すごくえっちな感じ…?」
「じゃあおまええちえちじゃん」
アーサーさんって普段どんなに…
アーサーさんって普段どんなに温厚に紳士的に振る舞っててもいきそうになるときは「あークソッ」って悪態つく人だって信じてる
「っふ…」「なに笑ってんだよ」…
「っふ…」
「なに笑ってんだよ」
「いえ思い出して…『ご着席くだしゃい』を」
「だから噛んでねえって!」
「たしかにくだしゃいって言ってましたよ」
「おまえの耳が遠いだけだろ!」
「くだしゃい…笑」
ってひとしきり弄って怒りを買った本田さんがその夜きがくるいそうなほど焦らされて呂律まわんなくなってくだしゃい以上に舌足らずに泣きながらおねだりさせられる話をくだしゃい
はじめてアーサーさんの…
はじめてアーサーさんのアーサーさん♂をご覧になった本田さんの感想は「あなにやしえをとこを…」であってほしい
「あな…なに?」
「いえあの…ご立派ですね」
「ご立派???」
褒め方がなんかいやらしい本田菊
「パウンドケーキって…
「パウンドケーキって食べものとして完成されてるよな。小麦粉、バター、卵、砂糖が1ポンドずつ。こんなにシンプルで洗練されたレシピが他にあるならお目にかかりたいもんだぜ」
「うーん照り焼きとか?」
「?」
「アーサーさんがお好きなかぼちゃの煮付けとか…和食はだいたいお醤油、お砂糖、みりん、お酒が1:1:1:1っていうのが多いですね」
「好きになるじゃんそんなの」
好きになっちゃう