夢ぽんは貢ぎたい

「アーサーさんそれ…ロレックス?」
「ん?ああ、うん」
「スーツ買うのは経費で落ちるんでしたっけ?それも?」
「いやまさかこんな高級な時計…」
「えっじゃあだっ…だれかに貢がれてとか!?そんな、ひどい…」
「や、誤解…」
「そんなことが許されるなら私だってパテック・フィリップくらい買うのに!」
「俺はホストか?」


 
「上半期の営業成績がこの地区で一番よかったから社長からのプレゼントだよ。ノルマきつくないけどこういうのはリッチにもらえる」
「なんだー…じゃあ私がパテック・フィリップ贈っても受け取ってもらえないのかぁ…」
「(そこ?)」


 
「車買うからデートしてとか言われることあるんですか?」
「んーたまに…でも稀だよ。顧客は男性が多いし、うちの店では女の子のほうがいろいろ大変そうかな」
「誘われたらきっぱり断るんですか?」
「俺はな。わざと濁すやつもいるし先輩の話聞いてると枕もなくはないらしいけど」
「一台売れば三ヶ月は食べていけるって言ってましたもんね。必死にもなりますよね」
「でも枕はいつまでも通用する手じゃないから…長期的にみれば若いうちから堅実に顧客捕まえたほうがいい」
「アーサーさんは清く正しい営業マンなんですね…ごめんなさい車の購入意志をちらつかせカラダの関係を迫って…私ドラマの悪代官様みたい」(※最近時代劇撮ってる)
「(悪代官様?)」
あっでも私の気持ちは長期保証しますので!一台売って一生食べていけますよ!って一生懸命言ってそう


 
ロケのあいまにたまたまお店の近くにきたからちょっと顔出したらアーサーさんがちょうど営業してて、相手が顔見知りだったもんで「あっ社長~!」と普通に声かけ「お買い物ですか?彼はとっても気がきくんですよ、私も担当してもらってるんです。 さすがお目が高い(※もはや車ではなく営業マンを褒めてる)」っつってなんかとんとん拍子にはんこ押すことになってそう アーサーさんも最速で売れたってびっくりしてそう

夢ぽんはきっと業界でかわいがられてるから夢ぽんのお墨付きとあらば安心、みたいな…


 
アーサーさん営業成績めちゃくちゃよくてお得意様に日本一のスーパーアイドルやら社長やらいるんだったらなんかどっかの映画スターとか某魔法界スポーツのスーパースターとかが買いにきててもいいんじゃないのって思った
婚約者と同棲中の社長の息子とか某魔法名家のお坊ちゃんとか

某ソロ売り出し中アイドルもがっつり稼いでると思うけど夢リスさんとこのディーラーがアイドル本田菊とCM契約して写真クリアファイルを特典につけない限りは買わないかな…
逆にそれさえクリアすれば購入最速記録更新しそう
特典クリアファイル一枚で高級外車買うオフィリスはなかなかすごい