めちゃくちゃ

本田さんが出てる大会の振り返り配信を一緒に見てて(本田さんは自分のプレイをみて反省会する)
一緒に出場してた女性ゲーマー(かわいい)に
「こいつ自分の武器わかってるタイプだな。乳もでかいし」
ってわりとデリカシーない感想を述べたら(…)、珍しくアーサーさんが私以外のプレイヤーについてコメントをした…って本田さんが急にやきもち焼いちゃうのかわいいし
「あっアーサーさんは配信をみるとき私以外見ちゃだめです。…でもそれは現実的になかなか難しいか…私以外に注目するのはだめです」
「意識を向けるなってこと?」
「そう!」
「それでいざ自分のことばっかり見られたらなんか落ちつかないから適宜外の世界を見てくれたら尚いいんだよな」
「そうです!…あれ、これはあのときの…」
ってかつてのやりとりを思い出し
「あのときの支離滅裂なアーサーさんはこんな気持ちだったんですね…」
「支離滅裂て」
って笑ってたらいいし
「じゃあ今の私も支離滅裂なのでは…」って気づいてたらかわいいし
「でもアーサーさんは今の私の焦る気持ちをわかってくださいますよね、一度経験してるわけですから」
「わかるよ」
「しかし今のアーサーさんの気持ちも私にはよくわかります…なんかめちゃくちゃなこと言ってるなこの人って…」
「いや今すぐめちゃくちゃにしたいなコイツと思ってる。…そんな風に思ってたのか?」
「思ってないです」
なにそれ

めちゃくちゃなこと言ってるなこの人って思ってた本田菊おもしろいわ
支離滅裂なアーサーさんもめちゃくちゃ好き

「おまえもやきもち焼いたりするんだな。俺があの女にとられると思った?」
「そうやって馬鹿にして…でっでもあの人、この前私の連絡先を教えてほしいって言ってきましたよ。個人的に会いたいって。アーサーさんみたいな人はタイプじゃないのかもしれません」
って精一杯の牽制してみたら「は?」ってマジギレスイッチ踏み抜く展開………
(最近あまりに余裕たっぷりの紳士なので元来アーサーさんの方がめちゃくちゃ嫉妬深いタイプであることを忘れてしまう本田菊)

「それで?」
「それで…って、あの、連絡はツイッターか事務所を通してほしいとテンプレ通りの対応を…」←地雷踏んだことに即座に気づいた
「個人的に会いたいっていうのは?」
「今は大会に向けてなにかと忙しいからとお断りしました」
「まるで大会が終われば会えるかのような口ぶりだな」
「そんな…そうですか?」
「そうだろ。『今は』って言ってるし」
「じゃあなんて言えばよかったんでしょう」
「『うるせえ引っ込んでろブス』とか」
「そんなこと言えるわけないじゃないですか…」
「そうなんだよな。おまえは優しいからそうやってやんわり断ったつもりになって実際は期待を持たせてさ」
「期待を持たせるなんて…だって連絡先も教えてないんですよ?」
「俺がその女だったら連絡先教えてくれないのも身持ち堅くていい男だなって思うだけだし、今は忙しいなんて言われたら女遊びより大会優先で普通に好感度上がるし、落ち着いたら改めてアプローチかけようとしか思わないんだよなあ。今まさにそう思ってるかもなー」
「そんなこと言われても…」
「心配なんだよな。おまえのこと信じてるけど、もしかしたらあの女に乗り換えるかもしれないって」
「そんなことあり得ません」
「俺だってあり得ないのにおまえやきもち焼いてたじゃん」
「うっ…」
「そうか…俺にはなんの絡みもない他の女を見るなって言っておいて自分はアプローチかけてくる同業女を放置してるわけか…」
「その言い方はちょっと…」
「心配だな。すげー焦るし不安。またあの女と大会なんかで会ったりするんだろ?おまえが逆の立場だったら笑って送り出せるか?」
「いったいどうしたらいいんですか…引っ込んでろ案はなしで」
「べつに、俺としてはおまえを尊重したいから他の女を見るな!なんて言えないし」←しらじらしい
「うっ…」
「ただ気が気じゃないってだけ」
…ってアーサーさんがしおらしく言うから本田さんも良心がちくちくしてきて、どうやったらアーサーさん以外眼中にないとわかってもらえるかあれこれ考え、「あの…好きです。私はアーサーさんが好き。…アーサーさんだけが」って一生懸命伝えたらたまんなくなってたぶんベッドにもつれ込むし最中も喘ぎながらすきすき連呼するから連戦確定なわけじゃん?
アーサーさんは最初マジギレだったけど(例の女に対して)、本田さんが本田さんなりにちゃんと断ったことには安心したし(ただし女には引き続き警戒してほしい)、ちょっとからかってやろうくらいの気持ちでグダグダ言ってただけで本田さんが思いのほか一生懸命自分のことを考えてくれたもんだから事後はたぶん罪悪感がわいてきていつも以上に本田さんを甘やかすことになるであろう
(本田は私の気持ちがちゃんと伝わったからいつも以上に優しいのかなと思ってる)
「今までプライベートなことだしと隠してきましたがこれからはぽち君やたまと同じように恋人の話をしていくことにします。そしたら声をかけてくる人もいなくなると思いますし、それでもなお声をかけてくるのは漏れなくヤバい人ですから」
「おまえほんとリスク回避プロ級だよな。……実際プロか……」
常にリスクにシビアな男